【保育園のおやつと行事食】給食室で働いて知った、手作りの一手間
こんにちは、なごいかなです。
保育士歴10年以上、3兄弟ママです。
保育園の給食室で、調理師として働いていた時期もあります。
保育園の献立表を見て、こんなふうに思ったことはありませんか?
「蒸しパンやクッキーって、どんなふうに作っているんだろう」
「行事の日は、どんな給食やおやつが出るのかな」
私が働いていた園では、給食はもちろん、ほとんどのおやつを手作りしていました。
行事の日には、給食やおやつの形を変えたり、飾りを添えたり。
献立表の名前からだけでは見えてこない、給食室での一手間があるんです。
※園によって、献立や作り方は違います。ここからは、私が働いていた給食室でのお話です。

給食が終わったら、すぐにおやつの準備
給食室での調理は、お昼の給食を作り終えたら「はい終わり」、ではありません。
給食作りが終わると、すぐにおやつの準備に取りかかります。
よく作っていたのは、蒸しパン、ゼリー、ケーキ、クッキー、お麩ラスク、おにぎりなど。
他の地域の銘菓である、「かるかん」や「ちんすこう」を作ることもありました。
献立やレシピを考えるのは、管理栄養士さんです。
私は調理師として、そのレシピを見ながら作る側でした。
実は私、保育園に来る前は、小学校の給食室でも働いていました。
小学校ではおやつを作らなかったので、給食室でのおやつ作りは、私にとって初めてのことでした。
だからこそ、保育園の「当たり前」に、ひとつずつ驚いていました。
保育園のおやつ作りで、初めて知ったこと
蒸しパンの型には、アルミカップを使っていました。
家でお菓子を作るくらいだった私は、シリコーンの型や、100均で売っているマフィン型を使うと思っていました。
ところが、出てきたのは大量のアルミカップ。
最初に見たときは、ちょっと衝撃でした。
身近なものを使って、コストを抑えているんだなぁと感じたのを覚えています。
おやつは、ベースが同じでも、アレンジ次第で種類をどんどん増やせます。
ここが、作っていて面白いところでした。
物産展でよく見かける、かるかんやちんすこう。
これも、意外と簡単に手作りできることに驚きました。
ゼリーには、寒天を使っていました。
それまで家ではゼラチンを使っていたので、寒天で作る方法を知ったのも、この頃です。
私がいた園では、乳アレルギーへの配慮から、バターを使わないレシピでクッキーを作っていました。
できるだけみんな一緒のメニューを楽しめるように、と考えているからです。
作りながら知ることが、いくつもありました。
そして、材料はきっちり量ります。
管理栄養士さんのレシピに沿って、決められた配分で作っていました。
小学校の給食との違いは「大きさ」と「味」
おやつだけでなく、給食にも違いがありました。
小学校の給食室から移ってきて、まず違うと感じたのは具材の大きさです。
小学校で働いていたときは、家で料理するのと同じくらいの大きさに具材を切っていました。
でも、保育園では子どもが食べやすい一口の大きさに合わせて切ります。
同じ料理でも、年長さんと1歳児さんでは食材の大きさを変えます。
もうひとつは、味付けです。
出汁や素材の味を大切にして、薄味に仕上げていました。
保育園では食べる子どもに合わせて、大きさや味付けを調整しているんです。
保育園の行事食は、形と色でひと目でわかるように
クリスマスやひな祭りなど、行事にちなんだ食事が「行事食」です。
私がいた園では、給食にもおやつにも、行事らしさを取り入れていました。
パッと見て、何のイベントかわかるように、形や色合いを工夫します。
クリスマスには、給食もおやつもサンタクロースに
給食では、ケチャップライスを土台にして、サンタクロースの顔を作りました。
ヒゲはマッシュポテトで表して、ブロッコリーや星型のにんじんを添えます。
おやつは、いちごの上半分をカットして、ホイップクリームを挟んで、サンタクロースに見立てました。
それをココアケーキに添えて、雪をイメージした粉砂糖をふりかけて出します。
ごはんで作るサンタと、いちごで作るサンタ。
給食でもおやつでも、クリスマスの気分が味わえるようにしていました。
ひな祭りには、ちらし寿司をケーキの形に
給食では、ケーキのスポンジのイメージで、酢飯と酢飯の間に具材を挟みます。そして上にも星型のにんじんや大根、きゅうりやカニカマなどをトッピング。
にんじんや大根をピーラーで薄くスライスして、リボンに見立ててデコレーションします。
いつもの調理で使う野菜も、切り方を変えると飾りになるんです。
大きなちらし寿司ケーキは華やかで、子どもたちからも「どこから食べようか迷う」「もったいなくて食べられない」と好評でした。
ひな祭りのおやつは、菱餅色のケーキとあられとカルピス。
私がいた園では、カルピスが出るのはひな祭りの日だけでした。
こどもの日は、鯉のぼりの形のハンバーグ
鯉のぼり型のハンバーグには、ケチャップで模様を描きます。
ピラフの小山の上に、鯉のぼりの旗も付けます。
おやつには、鯉のぼりや兜の形のクッキーを作りました。
ふだんも作っているハンバーグやクッキーですが、形が変わるだけで、こどもの日にぴったりな献立になります。
ハロウィンは、かぼちゃやお化けの形に
チキンライスをかぼちゃの形にしたり、ハンバーグをお化けの形にしたり。
きのこたっぷりのパンプキンシチューも作ります。
おやつは、コウモリやお化け、かぼちゃの形のクッキーです。パンプキンプリンの時もありました。
どの行事食も、ふだんの日と比べて下準備も調理するものも多く、一手間もふた手間もかかります。
ごはんの型取りをして、飾り切りした野菜をデコレーションして、クッキーを型で抜いて。
ひとつずつ盛り付けていきます。
大変です。
でも、盛り付けの作業は給食室でも盛り上がって、楽しい時間でした。
給食室で知った手作りおやつを、わが家でも
給食室で働いていた頃、わが家の子どもたちもまだ小さかったです。
園で作るおやつを知って、家でも気軽にクッキーを作るようになりました。
バターを使わないレシピを知ったことで、これまで「バターは高いしなぁ」と思っていた手作りおやつへのハードルが下がったんです。
ただ、行事のクッキーのような型抜きは、家ではしません。
そのかわり、子どもと一緒に生地をこねてちぎって、丸い形のクッキーにしました。
園で作っていたものを、家でも全部まねするわけではありません。
私が「家でできそうだな」と思ったものだけでした。
かるかんやちんすこうも、私が好きなので家で作ってみました。
わが家の子どもたちの受けは、あまり良くなかったです。
でも、私が食べたかったので良しとしています(笑)
献立表だけでは見えない、給食室での一手間が少しでも伝わっていたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。