【保育園の発表会】役の決め方は?練習中の教室で起きていること
こんにちは、なごいかなです。
保育士歴10年以上、3兄弟ママです。
保育士として、年少・年中クラスで発表会の準備をしてきました。
発表会が近づくと、子どもから「〇〇の役になった」と聞いて、こんなふうに思うことはありませんか?
どうしてこの役なんだろう。
家で発表会の話を嫌がるけど、園ではちゃんとやっているのかな。
本番で何も出来なかったらどうしよう。
私が担当した年少・年中クラスでは、子どもの希望を聞き、話し合いながら劇の役を決めていました。
希望が重なったときは、一人ひとりと話します。
それでも決まらないときは、最後はじゃんけんでした。
でも、発表会の準備って、実は役が決まるずっと前から始まっているんです。
※園によって、発表会の進め方は違います。この記事は、私が年少・年中クラスで準備してきたときのやり方です。

発表会の準備は、本番の4か月ほど前から
本格的に役や楽器を決めていたのは、本番の1か月半ほど前からです。
でも、準備はそのずっと前、4か月ほど前から始めていました。
といっても、いきなり練習をするわけではありません。
ふだんの活動や遊びの中に、楽器遊びやごっこ遊びを少しずつ取り入れていきます。
子どもたちにとっては、いつもの遊びの時間です。
この導入の時間が、いざ役や楽器を決めるときの「やってみたい」につながっていました。
劇の役は、どう決めていたか
劇では、1人に2つ以上のセリフがあるように台本を考えていました。
どの役にも、観客の注目があつまる場面があるようにするためです。
それでも、主役だったりお姫様だったりと、人気の役には希望が集中します。
そこで、保育士が役を決めて割り振るのではなく、みんなで話し合うところからスタートしていました。
話し合いでは、それぞれの役の良いところを、保育士がアピールします。
主役だからすごいわけでもないし、脇役だからどうでもいいわけでもない。
全部が必要な役で、全員が必要。みんなで作る劇にしよう。
これを伝えようと心がけていました。
それでも一つの役に希望が集まったままのときは、一人ひとりと話す時間をとります。
子どもの気持ちを聞きながら、たとえばこんなふうに話していました。
「〇〇ちゃんと一緒に、この役をやってくれたら嬉しいな」
本人の希望を受け止めつつ、ほかの役の良さも伝える感じです。
それでも決まらないときは、最後はじゃんけんです。
保育士が決めるより、子どもたちに「公平だ」と受け止めてもらいやすいと考えていました。
ただ、希望していた役になれなければ、子どもも親もやる気が下がったり残念に思うことはありますよね。
どの役も大切だと分かっていても、すぐに気持ちを切り替えられるとは限りません。
「どうしてうちの子はこの役?」と気になったときは、どんなやりとりを経て決まったのか、園に聞いてみてもいいと思います。
演奏の楽器は、実際に試しながら決める
楽器も、子どもたちの希望を聞くところから始めていました。
希望が重なったときは、それぞれの楽器の良いところを伝えます。
そして、ふだんの保育の中で楽器にふれる時間をつくって、何度か試してみます。
たとえば、音階がまだよく分からない子が、木琴や鉄琴を希望することもありました。
何度か試してみるうちに、その楽器の難しさに子ども自身が気づくこともあるんです。
それでも決まらないときは、一人ひとりの気持ちを聞きながら話します。
「リズムを取るのが上手だから、タンバリンチームさんを引っ張ってくれたら嬉しいな」
その子の得意なことを、声かけに入れていました。
楽器の場合も、話し合いで決まらなければ、最後はじゃんけんにしていました。
発表会の練習は、どんなふうに進めていたか
役や楽器が決まってからの練習は、1か月半ほど。
週に3〜4回のペースで練習していました。
劇も演奏も、それぞれ1回の練習は、長くても40分までにしていました。
劇の練習だけで終わる日もあれば、演奏の練習だけの日もあります。
全体の流れを確認するために、両方行うこともありました。
そのほかに、給食のあとのちょっとした時間にも、短いセリフや歌を練習していました。
「さあ、練習するよ!」という雰囲気ではなく、ふだんの流れの中に自然に入れていく感じです。
練習に乗り気でない子には、どう関わっていたか
最初のうちは、輪に入らずに様子をうかがっている子もいます。
私は、「見ているだけでも参加している」と考えていました。
なので、無理に参加させることはしませんでした。
周りの子たちが盛り上がってくると、見ていた子も少しずつ興味を持ちはじめることがあります。
「興味を持ったかもしれないな」と感じたら、誘ってみます。
そのときも、いきなり1人でやってもらうのではありません。
保育士がそばに寄り添って、一緒にやります。
少しでも参加できたら、大いに認めて褒めます。
「自信がついてきたな」「少し離れても大丈夫そう」と感じるようになったら、サポートを少しずつ減らしていきました。
発表会の前、家ではどう過ごせばいい?
子どもがやる気にあふれているときは、お家で歌やセリフを楽しむのもいいと思います。
家で練習してきた子が、次の日に園で自信を持って練習に参加している姿を、何度も見てきました。
一方で、プレッシャーや環境の変化が苦手な子もいます。
そういう子には、家ではふだん通りに過ごしてもらえたらと思います。
発表会の話をしたくなさそうなときは、無理に触れなくて大丈夫。
今日の給食の話や、自由遊びでどんな遊びをしたかなど、発表会以外の話題で十分です。
子どもたちは、園で練習を頑張っています。
だから、家ではホッとしてほしいんです。
発表会は、親にとっても大きな行事の一つです。
あれこれ子どもに聞きたくなる気持ちは、私もよく分かります。
ただ、聞いてみるかどうかは、子どもの様子を見て決めてもらえたらと思います。
本番で固まったり泣いたりしたときは
本番の舞台で、固まってしまったり、泣いてしまったりする子もいます。
そんなときは、まず少しだけ様子を見ていました。
周りの子のサポートで、持ち直すこともあるからです。
周りの子もどうしていいか分からない様子なら、保育士がその子のそばについて、一緒に参加していました。
客席から見ていると、ハラハラしますよね。
楽しみにしていた分、親としても心配になると思います。
もし本番で泣いてしまっても、それまでの頑張りはちゃんと残りますし、この先に活きてきます
まとめ:発表会は、本番までの流れごと見てほしい
私が担当したクラスでは、本番の4か月ほど前から、遊びを通して発表会の準備を進めていました。
- 劇の役は、それぞれの役の良さを伝え、一人ひとりの希望を聞きながら決める
- 演奏の楽器は、実際に触ってみる時間をつくり、子どもの気持ちや得意なことを踏まえて話し合う
- 練習は劇・演奏それぞれ1回40分まで。片方だけの日もあるし、両方行う日もある
- 乗り気でない子には、「見て参加」から始めて、隣で一緒に
- 家では、子どもの様子に合わせて、練習を楽しんだり、ふだん通りに過ごしたりする
本番の舞台は、その長い流れの最後の数分です。
どの役も必要、全員が主役。
私は、そんな気持ちで準備してきました。
→【運動会を嫌がる年少の子に、どう声をかける?】
→【登園しぶり】バイバイの5分後、保育園の教室で起きていること
最後まで読んでいただきありがとうございました。